ほっこり徒然帳

畑と手仕事

草だらけ

コロナ禍をきっかけに始めた家庭菜園。

有機無農薬で育てていたが、昨年末に不耕起栽培という自然農法を知り、出来る範囲でその方法でやってみることに。

 

冬の間は、空いている畝に緑肥の種を播き、農園の隅に繁っていた雑草を刈り取り、

ともかく草マルチにいそしんだ。

枯れ草だらけの畝のなか、訪れるたびに聞こえるカサコソいう音。

草の中に隠れていたジグモたちが、人の気配に驚いて逃げているのだ。

 

自然農法では、草マルチをすることで、害虫の天敵であるクモやテントウムシが住み着き、害虫が自然淘汰されるという。

もちろんそれ以外に、土の保湿や生きものの餌にもなるし、最後には自然堆肥となって土に帰る、と良いこと尽くし。

 

そもそも私が自然農法に惹かれたのは、季節ごとに行う畑の耕し作業。鍬で掘り起こしたときにミミズを殺してしまうことが多々あり、これはむしろバランスを壊しているのではないか??と思ったことがきっかけだった。

土のバランスをなるべく壊すことなく、もっとシンプルに野菜を作れないかと感じていた頃に出会ったのがこの農法。

土を大切にしている、という印象が強く、草も虫も共存した中で野菜を育てるというコンセプトもいい。

 

なにしろ気に入っている一番は、畑の景色!

枯れ草に身を包んだ畝は、ビニールマルチで覆われていた頃より

のびのびとして、ちぃ~さな小人の里山のようにも見える。

最近では、ポツポツとハコベなども咲いて、春の装いで愛らしい。

 

まだまだ不勉強で手探りだけど、失敗を恐れず

畑と仲良くしながらやっていきたいな。