ソウルプランツ
今年のスナップエンドウ、昨年よりも心なしか苗に勢いがある。
漠然とした言い方だけど、しっかりと自立しているなあという感じ。
原因は種の播き方。
昨年、竹内孝功さんの方法に倣って、大麦の種と一緒に播種したのだけど、
その方法の良さを改めて実感!
麦がエンドウの支柱となるため、エンドウはエネルギーをロスすることなく、
自分の成長に集中しているのだろう。
そして、目には見えないけれど、エンドウの作り出した根粒菌が麦に供給されるため、
麦も肥料なしで育つことが出来るという。
なんと素晴らしい共存関係!
しかもこの2種類、同じ場所に種を播いている。
コンパニオンプランツは数あれど、大抵30センチとか離隔距離が必要なのに
おんなじ場所で喧嘩しないで育つなんて、どれほど仲良し!?
ここまでくるとソウルメイトならぬソウルプランツと呼びたいくらい。
収穫する側にとっても、エンドウだけではなく
大麦で麦茶が出来るので、楽しさも2倍♪
さらに麦と豆で土を耕しているのだと思うと
効能は計り知れない~!
コンパニオンプランツ恐るべし。
草だらけ
コロナ禍をきっかけに始めた家庭菜園。
有機無農薬で育てていたが、昨年末に不耕起栽培という自然農法を知り、出来る範囲でその方法でやってみることに。
冬の間は、空いている畝に緑肥の種を播き、農園の隅に繁っていた雑草を刈り取り、
ともかく草マルチにいそしんだ。
枯れ草だらけの畝のなか、訪れるたびに聞こえるカサコソいう音。
草の中に隠れていたジグモたちが、人の気配に驚いて逃げているのだ。
自然農法では、草マルチをすることで、害虫の天敵であるクモやテントウムシが住み着き、害虫が自然淘汰されるという。
もちろんそれ以外に、土の保湿や生きものの餌にもなるし、最後には自然堆肥となって土に帰る、と良いこと尽くし。
そもそも私が自然農法に惹かれたのは、季節ごとに行う畑の耕し作業。鍬で掘り起こしたときにミミズを殺してしまうことが多々あり、これはむしろバランスを壊しているのではないか??と思ったことがきっかけだった。
土のバランスをなるべく壊すことなく、もっとシンプルに野菜を作れないかと感じていた頃に出会ったのがこの農法。
土を大切にしている、という印象が強く、草も虫も共存した中で野菜を育てるというコンセプトもいい。
なにしろ気に入っている一番は、畑の景色!
枯れ草に身を包んだ畝は、ビニールマルチで覆われていた頃より
のびのびとして、ちぃ~さな小人の里山のようにも見える。
最近では、ポツポツとハコベなども咲いて、春の装いで愛らしい。
まだまだ不勉強で手探りだけど、失敗を恐れず
畑と仲良くしながらやっていきたいな。
にんじん収穫
半年前に種を植えたニンジンをすべて収穫。
12月にはこんなに小さくてどうしよう、と思っていたのに
1か月半でこんなに立派になるとは・・!
畑をはじめて今年で3年目。ニンジンは今年初めての収穫。
昨年夏に2回種蒔きに失敗し、3度目の正直を狙って、10日間毎日水やり。
それでもあまり葉は繁らず、12月に抜いた時は、こんなサイズ?!とがっかりしていたのだ。
そもそもニンジンは無施肥。土の中で頑張って大きくなったのは、彼らのちから。
1月中旬の厳しい冷え込みを頑張って耐えてきた彼らの健気さと、ひたむきさに
ただただ感動してしまった。
頑張って育ってくれた彼らを、美味しく大切にいただこう。
今夜のメニュー、悩むなあ~。
土ができるよ~
昨年の12月にベランダで始めた段ボールコンポスト。
ようやく堆肥の最終段階まできた!多分!
思えば道のりは長かった~・・・。
スタートして1か月後の正月明けのある朝、コンポストを覗くと、全然分解されていない生ごみと、水分を含み過ぎてベタベタの段ボール。寒いので虫もいないし、臭いはないが、これ以上入れたら箱が壊れそうなほどに。
コンポストアドバイザーさんから、しばらく投入をやめて様子を見ることを勧められ、約1か月そのまま放置するも、多少の水分はなくなるが水っぽい状況は変わらず・・。
心配したアドバイザーさんが、ウチのコンポストを見に来てくれることに。
結果、新たにLFCコンポストを導入し、内容物を分けたうえ、追加の基材をそれぞれに加えて水分を少なくすることに。
原因は低温で発酵が進みづらいところに、毎日容量オーバーの生ごみを投入し続けてしまったことで基材が水分過多になってしまったこと。しかも大雑把な私。キャベツの芯なども原形のまま入れてしまっていたので、更に分解が進まなかったのだ。
「細かく切り過ぎな方が多いんだけど、ざっくりしてて良いですね~」
「あ、手羽元!この日は鶏肉だったんだね」
と、シャベルでざくざくコンポストをかき混ぜるアドバイザーさんから言われたいくつかの言葉。
「食は人なり」と聞いたことがあるけれど、今、私はどんな人間か丸見えなんだろうなあ~と顔から火が出るような気分になった。まさか自分の大雑把な性格をこれほど恨めしく思うことになるとは。。。
その後、なんとかコンポストは順調に育っていった。
3月の春分の頃には、段ボールを開くと、順調な発酵を知らせる湯気が立つこともあり、一人でやった~!とガッツポーズをしていたりもした。
と同時に気になってきたのは、虫だった。
段ボールコンポストは通気性がいいせいか、あまり虫が発生しない。
逆にLFCコンポストはフェルトで出来ていて、保温性が高いためか、気温が高くなるにつれ虫が増えてきた。
チャックを開くたびに、放たれるコバエたち。
ただ虫の増加は、分解スピードを確実にあげてもいて
LFCコンポストのほうが良い感じで堆肥になってきていた。
そうなると、つい次の一手をトライしたくなるのが私のいけないところ。
LFCコンポストと段ボールコンポストの堆肥をもう一度混ぜてみようと
思い立ったのだ。
ゴールデンウィークの暖かい日に実行し、これで両方発酵が進む!とほくそ笑む私。
しかし、それは甘かった・・・。(次回に続く~)
気がついたら
昨夜、久しぶりに本棚から「いつも、ふたりで ばーさんがじーさんに作る食卓」を取り出してみた。
今からもう15年近く前に買ったこの本。
当時70代のご夫婦の丁寧な日々の暮らし方が綴られているのだが、その料理の数々が和洋中いずれも凝っていて、普段の暮らしがこんなにも彩り豊かにできるのかと強い衝撃を受けた。
なかでも自分の畑で育てた野菜を使って作る保存食の記事は、いつかこんなことしてみたい!と私の心に響いていたように思う。
だからこそ、昨年自分の畑で採れた茄子で、掲載レシピの「オイル漬け」を作ったときは、美味しさもさることながら、ようやく自分の思いを形にすることが出来た満足感があった。
昨日もオイル漬けレシピの再確認をしようかと思って手に取ったのだけど、
ふと気がついたことが。
私、このご夫婦のような暮らしに近づいているのではないか?と。
改めて読んでみると、保存食以外に手作りのパンやベーコンづくりも書いてある。
筆者の方のように上手ではないけど、私も最近パン作りが好きだし、昨年はベーコンも挑戦している。
しかも最近味噌や豆腐も作りたいと思っていたら、なんと味噌作りまで既に掲載されている!
もしかしてこれ、私の未来日記か??と思うほど。
きっとこれからこの本は憧れの本ではなくて、私の暮らしの実践本として益々活躍してくれるのだろう。
まずは昨日収穫したキュウリで「キュウリのピクルス」を作ろうかな。
夏至のフシギ
今年の夏至はなんだか不思議だった。
まずは夜眠れなかったこと。
日中は一日外で歩き回り、夜は恒例のヨガレッスン。身体はクタクタなのに、布団に入っても一向に寝付けないのだ。
そもそも私の寝つきは良い。布団に横になると、もう少しまどろみたいなあと思う間に眠ってしまう。なのに・・・だ。
結局布団から起きだして、梅酒片手にしばらく読書。新聞配達のバイク音で寝室に戻り、少しまどろむことは出来たものの、目覚まし時計がなんとも辛い朝だった。
そして夏至翌日の火曜日に収穫したキュウリ。
日曜日にはまだまだだなあと思っていた7センチ程度のキュウリが、火曜日には大きさ約23センチくらいの大きさに!
あまりの重さで蔓はたわみ、地面に刺さるようにぶらさがっていた。
日曜日には長さも太さもまだまだだったのに、まさか火曜日までの2日でこんなになるとは・・畑2年目とは言え、まだまだ野菜のことわかってないなあと反省しつつ帰宅した。
で、今朝 ふと感じたのだ。
もしかして、このふたつ夏至と何か関係あるんじゃないか?と。
夏至の日は一年で一番日が長い。ということは、陽のエネルギーが一番強いということ。この陽エネルギーで、私の眠気はふっ飛び、キュウリは思いっきり大きくなったとは考えられないか。
昔から夏至の時期は農作業では繁忙期だという。これも陽エネルギーが関係しているということでは?
時代を経ても、ヒトも植物も変わりなく、私たちは太陽系の手のひらで生きているんだなあ。
去年までこんなこと考えたことなかった。畑からまたひとつ教えてもらった。
小さな聖火
今年はまだ5月なのに梅雨のような日々。畑2年目の私にとって4月末に植えた夏野菜の生育が気になるこのごろ。
そんな折、落花生の発芽を発見!
そもそも豆類は湿度に弱く、雨が多いと発芽までに種(豆)が腐ってしまうこと、そのなかでも特に落花生は加湿に弱いこともあり、非常に気になっていたのだ。
種を蒔いた5月頭はちょうど天候がよかったのだが、そのあと天気予報がガラッと変わって、ほとんど晴れ間のない日々。アドバイザーの方からビニル袋で作る雨除けカバーを教えてもらって設置したものの、本当に発芽するかな?と何とも落ち着かなかった。
なので、種蒔きから10日後、おそるおそる不織布をめくって発芽を見つけた喜びと言ったら・・!
芽は種の真ん中を割るようにパッカーンと生えてきており、まるで昔話の桃太郎の誕生のよう。しかも種は地表から2センチの深さに横に蒔いたにも拘わらず、地面に垂直に立っている。発芽したいという思いで地中から種が起き上がってきたのかと思うと、可愛さだけではないその生命力の力強さ、意思の強さに、私の胸の中まで熱くなった。
まるで聖火をもらい受けたよう。ありがとう 落花生クン。聖火もらったよ。